蜀茗詞しょくめいのし

施肩吾しけんご
越碗 えつわん初盛初めて盛る蜀茗新蜀茗の新たなるを    
薄煙 はくえん軽処軽き処 攪来攪来してととのう
山僧 さんそう問我我に問う将何比将に何に比べんとすと    
欲道瓊漿 瓊漿と道わんと欲して却畏嗔却って嗔るを畏る    

(shǔ)(míng)()

()()()

(yuè)(wǎn)(chū)(shèng)(shǔ)(míng)(xīn)

(báo)(yān)(qīng)(chù)(jiǎo)(lái)(yún)

(shān)(sēng)(wèn)()(jiāng)()()

()(dào)(qióng)(jiāng)(què)(wèi)(chēn)


翻訳

岳窯の茶碗には、新鮮な四川茶葉が初めて詰められ、薄い煙の中で優しくかき混ぜられ、均一に整えられています。 山の僧侶が私に、このお茶は何に例えられるのかと尋ねました。 私は「上質なワインのようだ」と言いたかったのですが、そんな例えをすると怒られてしまうのではないかと心配でした。


注釈

蜀茗 : 四川省産の茶。
越椀 : 越窯(浙江省一帯の古窯址)で生産された茶碗。
琼浆 : 高級酒。
(chēn) : 怒り

『蜀茗词』は、唐代の名詩人、施肩吾が詠んだ七言绝句で、詩文集『寄四明山子』に収録されています。

この詩は、越窯の青磁で新茶を淹れる場面と、作者と山伏との対話を描写し、蜀茶の美しさは甘露に例えられるという芸術的観念を表現しています

この詩は、越窯青磁の茶碗に新茶を注ぎ、茶湯を優しくかき混ぜる場面を描写しています。 「甘露の話をしたいが、叱られるのが怖い」というセリフを通して、茶湯を仙境の甘露に例えています。 これは、蜀茶の質の高さを称賛するだけでなく、僧侶から贈られた茶に対する謙虚な姿勢も表しています。

この詩は唐代の茶道の優雅さを反映しているだけでなく、茶文化における越窯青磁の重要な地位を裏付け、蜀の茶文化と文人の隠遁生活との深い融合を反映しています。


著者

施肩吾(しけんご)(780年–861年)は唐代中期の詩人・官人であり、道教的修行者としても知られています。 字は希聖、号は東斎。浙江省桐廬県分水鎮の出身で、元和年間(806–820)に進士及第しましたが、官職には就かず江西洪州西山に隠棲しました。

詳細

  • 出身 : 唐代睦州分水(現在の浙江省桐廬県分水鎮)
  • 学問 : 少年期に仏学を修め、経史にも通じた。安隱寺で徐凝と共に学んだと伝えられる。
  • 進士及第 : 元和15年(820年)に進士試験に合格。張籍が「送施肩吾東歸」の詩を贈った記録がある。
  • 隠棲 : 官職には就かず、江西新建県の西山に隠居。道教の修行に励み、仙人許遜や呂洞賓から内丹術を授かったと伝承される。

著作

  • 詩集: 『施肩吾詩集』十巻、『西山集』十巻
  • 道教関連書: 『養生辨疑訣』『真仙傳道集』『太白経』『西山群仙會真記』『華陽真人秘訣』『黄帝陰符経解』『鍾呂傳道集』など
  • 論文: 『弁疑論』一巻

参照


作成者 : webmaster
カテゴリー : 漢詩
タグ : 漢詩,蜀茗詞,施肩吾,
最終更新日 :

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