過香積寺(こうしゃくじによぎる)

王維おうい

不知香積寺知らず 香積寺

数里入雲峰数里 雲峰に入る

古木無人径古木 人径無く

深山何処鐘深山 何処の鐘ぞ

泉声咽危石泉声 危石に咽び

日色冷青松日色 青松に冷ややかなり

薄暮空潭曲薄暮 空潭の曲

安禅制毒竜安禅 毒竜を制す


翻訳

香積寺がどの山にあるかは分からない。
数里歩くと、白い雲に覆われた山に入った。
古木は高くそびえ立っているが、人の通る道はない。
深い山奥の古寺の鐘の音は、どこで聞けるというのだろうか?
湧き出る泉は、そびえ立つ危険な岩に遮られ、うめき声​​を上げているよう。
夕日の残光が緑の松林に降り注ぎ、さらに寒さを増している。
夕暮れ時、私は一人、空っぽの池のほとりで、
この世の煩悩を鎮めるため、瞑想に耽っていた。

王 維(おう い)(生没年は701年~761年(新唐書)。 本貫は太原郡祁県。 盛唐の高級官僚で、時代を代表する詩人。 また、画家・書家・音楽家としての名も馳せた。 字は摩詰、最晩年の官職が尚書右丞であったことから王右丞とも呼ばれる。

同時代の詩人李白が“詩仙”、杜甫が“詩聖”と呼ばれるのに対し、その典雅静謐な詩風から”詩仏”と呼ばれ、南朝より続く自然詩を大成させた。 韋応物・孟浩然・柳宗元と並び、唐の時代を象徴する自然詩人である。 画についても、“南画の祖”と仰がれている。

韋応物、孟浩然、柳宗元と並び、唐の時代を象徴する自然詩人です。また送別歌・宮廷歌にも優れたものが多いです。


参照


作成者:webmaster
カテゴリー:漢詩
タグ:漢詩,過香積寺,王維,
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