一向寒山坐さびしい山中にじっと座り、
淹留三十年そのまま居続けて三十年が経った。
昨来訪親友このほど親友を訪ねてみたら、
太半入黄泉大半があの世へ行ってしまっていた。
漸減如残燭まことに人の一生は、消えかけの灯火のように少しずつ減ってゆき、
長流似逝川また川の流れのように休み無く流れ去ってしまうのだ。
今朝対孤影今朝、我が身の影に見入っていて、
不覚涙双懸ふと、涙が両の頬を流れた。
「一向寒山坐」は唐代の高僧寒山が書いた五言诗で、仏教の教えを簡潔で平易な言葉で説いている。
寒山(かんざん)、 拾得(じっとく)は、中国江蘇省蘇州市楓橋鎮にある臨済宗の寺・寒山寺に伝わる風狂の僧、寒山と拾得の伝承。