タイの魚のうまい食べ方指南

タイを喰らう

岡野雅海 著

第十二回 アサリ

「あのさあー、あの薄いのじゃなくて、日本にいる“アイツ”

タイ料理にしばしば登場する、薄くて細長いアサリ。   あれもれっきとした“アサリ”なんです。   物の本には“リュウキュウアサリ”と有ります。   タイにいる“アイツ”は、日本産より一回りか二回り大きく、生息地も砂利混じりの砂地。   春先から夏が旬のようです。

4月中旬、アサリが出回りだしたので産地視察に出かけました。   我が相方は潮の引いた浜を沖へ沖へと貝を求めて歩いて行きます。 親父としても、責任上ついて行かざるを得ません。   波に洗われている砂浜のあちこちにアサリの殻が有りますが、砂を掘ってもアサリに出会いません。 3年前に娘達と来た時はけっこう獲れたのですが..........。

タイ人も食べるようになったのか? 乱獲なのでしょうか? 貝の産地が年々カンボジアに近づいていくような気がします。 アサリだけでなく、蛤も。 そう言えば、アサリや蛤の缶詰を作る工場が東海岸にできたそうで、「小さい蛤は工場へ持って行くのさ」なんて言う漁師もいた。 工場じゃあ大量に使うんだろうねー、全くもう。

「今度の日曜、アサリ何キロ要るの」
新顔のアサリ屋おばさん、地元のせいもあり、熱心に売り込んできます。
「20キロ頼むよ!」。
当日朝、アサリおばさんの姿がない!   注文取っておいて、ほったらかし、2日後に会っても何の挨拶もない.....(^_^X)   大体こんな調子なのよ、この国の人は。

こっちが注文入れて、当日都合で半分しか要らない、なんて言おうものなら“ ボロクソ ”に言うくせにね。
約束なんて......馬鹿らしい。

でも、お客様には持っていきます。
魚屋稼業4年目にしてこの始末。   ああ、情けない。

【 料理編 】

「先生、今日はアサリですが。」
「いろいろ美味しい料理ができるが、今日は佃煮。 他の貝でもできるよ。」

佃煮

アサリ炊き込みご飯

「簡単にできそうですが」
「割合ね、味の具合は一度作ってみて、ご家庭の好みに合わせる。 一度でドンピシャとはいかない」
「何でもそうです」
「じゃ、また!」


岡野 雅海 (おかの まさみ)
海と水の専門家としてバンセンの水族館建設に関わる。 海、魚好きが高じ、現在は在タイ日本料理店向けの魚を専門に扱う卸業に従事。 そのかたわら、海と魚の研究を続ける。

取材協力・・・・日本料理店「みまた」 三俣哲士 氏


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第一回
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魚の保存方法
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第二回
イカ (頭足類)
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第三回
ツムブリ (あじ科)
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第四回
第五回
カイワリ (あじ科)
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第六回
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真ゴチ
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更新日:2001年8月02日