タイの魚のうまい食べ方指南

タイを喰らう

岡野雅海 著

第十一回 シロギス

シャム湾、赤道から流れ出る暖かい熱帯海流がマレー半島東岸沿いに北上し、沿岸の島々のいたる所で珊瑚礁を形成します。 地球上に最初に現れた生命が、この珊瑚礁の遠いご先祖だった、と何かで見た気がします。   そう、「今でもオーストラリアの海岸に生息している」と、テレビか何かで。   最近年齢的なことか、記憶に自信がありません。

シャム湾に潜ると枝珊瑚・テーブル珊瑚・脳珊瑚と様々な珊瑚達が、思い思いの美しい装いで海底に広がっています。   珊瑚に沿って潜って行くと、所々に真っ白な砂地が広がっています。

「オッ!」
  何か白くて、細長い魚が白銀に光りました。   そう、白ギスでした。   30センチ程もあろうか、とても大きな白ギスが1、2、3・・・・・。 沖へ向かって広がる砂地のそこここに、無数の白ギスがヒラリ、ヒラリと泳いでいます。

白ギスの好物は環虫類。 ゴカイやイソメといった、砂の中に潜り込んで頭だけ出して餌を食べる長虫ですが、白ギスは鋭くちょっと下向きの口で上手に“ごちそう”を食べます。

清楚という以外にない貴婦人のような白ギスが。
「うちのカミさん、ソムタム・プーなんての食べるけど、同類かね?」
すぐに話を脱線させる友人が多いので困りものです。

アンダマン海。 もう一つの“泰の海”

ここにはでかいのがいます。 早朝の漁師町の朝市。 色とりどりの熱帯の住人達が勢揃いします。
  中でもことさら目立っているのが、30センチはあろうかという白ギス。 ホッソリではなく、あくまで太くグラマーな肢体が目を引きます。

南タイの入り口、チュンポンを真っ直ぐ南下するとスラタニー。 西へ向かって右折すると、山越えの道路が続き、平地になるとそこがタラブリー。
  クラ地峡で有名な割に田舎町。 ここで、真っ白なグラマーに出会った訳。 暇を持て余している向きは、釣り竿担いで行ってみたら?
  確実に地元の衆に馬鹿にされるから。

【 料理編 】

塩焼き (炭火が良い)

刺身

「一般的には天麩羅にしますが。」
「元気の良いヤツは刺身が一番。」
「小型なので、下処理が難しいのでは。」
「一に練習、二に練習、三四が無くて五に練習。 美味しいものは自分で作る。」
「やっぱりね!」

星キス
星キス


岡野 雅海 (おかの まさみ)
海と水の専門家としてバンセンの水族館建設に関わる。 海、魚好きが高じ、現在は在タイ日本料理店向けの魚を専門に扱う卸業に従事。 そのかたわら、海と魚の研究を続ける。

取材協力・・・・日本料理店「みまた」 三俣哲士 氏


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第一回
調理用具
魚の保存方法
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第二回
イカ (頭足類)
web 228
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第三回
ツムブリ (あじ科)
web No230
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第四回
第五回
カイワリ (あじ科)
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第六回
web 236
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第七回
真ゴチ
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第八回
第九回
イイダコ
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第十回
イスズミ
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第十一回
シロギス
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第十二回
アサリ
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第十三回
ハタ
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第十四回
舌ビラメ
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第十五回
カワハギ
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第十六回
赤エイ
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子持イカ
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更新日:2001年7月28日