シャム湾、赤道から流れ出る暖かい熱帯海流がマレー半島東岸沿いに北上し、沿岸の島々のいたる所で珊瑚礁を形成します。 地球上に最初に現れた生命が、この珊瑚礁の遠いご先祖だった、と何かで見た気がします。 そう、「今でもオーストラリアの海岸に生息している」と、テレビか何かで。 最近年齢的なことか、記憶に自信がありません。
シャム湾に潜ると枝珊瑚・テーブル珊瑚・脳珊瑚と様々な珊瑚達が、思い思いの美しい装いで海底に広がっています。 珊瑚に沿って潜って行くと、所々に真っ白な砂地が広がっています。
「オッ!」
何か白くて、細長い魚が白銀に光りました。 そう、白ギスでした。 30センチ程もあろうか、とても大きな白ギスが1、2、3・・・・・。 沖へ向かって広がる砂地のそこここに、無数の白ギスがヒラリ、ヒラリと泳いでいます。
白ギスの好物は環虫類。 ゴカイやイソメといった、砂の中に潜り込んで頭だけ出して餌を食べる長虫ですが、白ギスは鋭くちょっと下向きの口で上手に“ごちそう”を食べます。
清楚という以外にない貴婦人のような白ギスが。
「うちのカミさん、ソムタム・プーなんての食べるけど、同類かね?」
すぐに話を脱線させる友人が多いので困りものです。
アンダマン海。 もう一つの“泰の海”
ここには
中でもことさら目立っているのが、30センチはあろうかという白ギス。 ホッソリではなく、あくまで太くグラマーな肢体が目を引きます。
南タイの入り口、チュンポンを真っ直ぐ南下するとスラタニー。 西へ向かって右折すると、山越えの道路が続き、平地になるとそこがタラブリー。
クラ地峡で有名な割に田舎町。 ここで、真っ白なグラマーに出会った訳。 暇を持て余している向きは、釣り竿担いで行ってみたら?
確実に地元の衆に馬鹿にされるから。
●塩焼き (炭火が良い)
●刺身
「一般的には天麩羅にしますが。」
「元気の良いヤツは刺身が一番。」
「小型なので、下処理が難しいのでは。」
「一に練習、二に練習、三四が無くて五に練習。 美味しいものは自分で作る。」
「やっぱりね!」
星キス

●岡野 雅海 (おかの まさみ)●
海と水の専門家としてバンセンの水族館建設に関わる。 海、魚好きが高じ、現在は在タイ日本料理店向けの魚を専門に扱う卸業に従事。 そのかたわら、海と魚の研究を続ける。
※取材協力・・・・日本料理店「みまた」 三俣哲士 氏
|
PUBLISHED BY : Communication Service & Support (Thailand) 679/9 Soi7 Lard Prao Road, Lard Yao Chatuchak Bangkok 10900 TEL : (66-2) 9385336-7. FAX : (66-2) 9385433. |
![]() Web No247. |
|---|
| 第一回 調理用具 魚の保存方法 ![]() Web No226. |
第二回 イカ (頭足類) ![]() Web No228. |
第三回 ツムブリ (あじ科) ![]() Web No230. |
第四回 |
| 第五回 カイワリ (あじ科) ![]() Web No234. |
第六回![]() Web No236. |
第七回 真ゴチ ![]() Web No238. |
第八回 |
| 第九回 イイダコ ![]() Web No243. |
第十回 イスズミ ![]() Web No245. |
第十一回 シロギス ![]() Web No247. |
第十二回 アサリ ![]() Web No249. |
| 第十三回 ハタ ![]() Web No251. |
第十四回 舌ビラメ ![]() Web No253. |
第十五回 カワハギ ![]() Web No255. |
第十六回 赤エイ ![]() Web No257. |
| 第十七回 子持イカ ![]() Web No259. |
第十八回 - - Web No261. |
第十九回 - - Web No263. |
<第二十回 - - Web No265. |