シマアジと並ぶあじ科の中型高級魚です。 シャム湾で獲れる黄色の横シマがある黄ジマに対してカスミシマとも呼ばれ、日本料理店で盛んに使われています。
日本近海に分布する40cm程のカイワリに対して、シャム湾・アンダマン海のものは南洋カイワリと分類され80cmまでにも成長しますが、3kgクラスが美味しいようです。 真水を嫌い、外洋の塩通しの良い岩礁帯や沈船周りに群をなしています。 体型はアジというより鯛のように巾が広く、銀白の魚体の背が少しだけ青く、全体に金色の星をちりばめた、華やかな魚です。 タイほどではないのですが、白身に属する色をしています。 魚類図鑑にも、「おいしい」とハッキリ評価されています。
2~3人乗りの小舟での出漁は、早朝か夕刻です。 カイワリ・黄ジマを上げてくる舟は、夕刻出て、夜・翌朝と釣り、翌日の午後3時に帰港しますので、漁場は港から5~6時間の沖合のようです。
多くの魚の中でも値の張る部類に入ります。 市場に出る前の注文分を差し引いた分だけ売るようですが、出たらすぐに売り切れてしまいます。
この国の方々も美味しい魚はよくご存じで、高い買い物を平気でします。 売り手に訊いてみると、買い手はシーフードレストランだそう。
「どうやって食べるの?」と訊くと、
「トムヤム」。
なんだ、訊くんじゃあなかった。
「三俣先生、今日はカイワリ。 通称シマアジで通っていますが」
「いいねえ、おいしいんだよ、あれは」
「中型魚でご家庭ではチョット、と思いますが」
「3kg程度だから大丈夫でしょう。 刺身以後も色々と使えるし」
「では、早速」
●下処理 - 第三回 ツムブリの下処理と同様。
●料理
「先生、本日の特別料理、照焼のタレの作り方を教えてください。」
「そうね。うるさいこと言えばタマリ醤油とミリン。 ご家庭では、醤油1:酒1:ミリン1(または砂糖1/2)を半分の量まで煮つめる。 このタレは、鰻のタレ・関東風天丼・すき焼きの割下・蕎麦つゆ等、色々な使い方に転用できる。 料理は工夫とやる気。 楽しく、美味しくやりましょう。」
「先生の持論が出たところで、また次回」
「じゃ、また」
●岡野 雅海 (おかの まさみ)●
海と水の専門家としてバンセンの水族館建設に関わる。 海、魚好きが高じ、現在は在タイ日本料理店向けの魚を専門に扱う卸業に従事。 そのかたわら、海と魚の研究を続ける。
※取材協力・・・・日本料理店「みまた」 三俣哲士 氏
|
PUBLISHED BY : Communication Service & Support (Thailand) 679/9 Soi7 Lard Prao Road, Lard Yao Chatuchak Bangkok 10900 TEL : (66-2) 9385336-7. FAX : (66-2) 9385433. |
![]() Web No234. |
|---|
| 第一回 調理用具 魚の保存方法 ![]() Web No226. |
第二回 イカ (頭足類) ![]() Web No228. |
第三回 ツムブリ (あじ科) ![]() Web No230. |
第四回 |
| 第五回 カイワリ (あじ科) ![]() Web No234. |
第六回![]() Web No236. |
第七回 真ゴチ ![]() Web No238. |
第八回 |
| 第九回 イイダコ ![]() Web No243. |
第十回 イスズミ ![]() Web No245. |
第十一回 シロギス ![]() Web No247. |
第十二回 アサリ ![]() Web No249. |
| 第十三回 ハタ ![]() Web No251. |
第十四回 舌ビラメ ![]() Web No253. |
第十五回 カワハギ ![]() Web No255. |
第十六回 赤エイ ![]() Web No257. |
| 第十七回 子持イカ ![]() Web No259. |
第十八回 - - Web No261. |
第十九回 - - Web No263. |
<第二十回 - - Web No265. |