「“ イイ(卵) ” が入ってこないの?」
タイの小ダコに“ イイ ”が入っているのを見たことが有りませんが、あんなにたくさんの小ダコが市場に出ているところを見ると、必ず産卵するため “ イイダコ ” になる季節があるはずです。
不思議なことですが、未だお目にかかったことがありません。
この “ イイダコ ” 浅い砂地の貝殻の多い所が居住地とか。 2~3mの水深と言いますから、シャム湾は絶好の生息地と思えます。 真水を嫌うため雨季はシャム湾の奥深くへ移動するようで、旬は乾季と言うことになり、12~3月に多くの水揚げが見られます。
「キン プラームックヤーン マイ?」
タイで " 焼きイカ " と呼ばれているものは、実は小ダコ。 足を串に刺して炭火であぶったものを、激辛甘ダレで食べます。
家の若い衆は好きなようで、配達でバンコクへ出る度に買って食べています。 不思議に地元サタヒップではこんなモノは売っていません。 もっと新鮮でウマイ物がたくさんある為でしょうか?
イイダコの産地は、東海岸一帯とプラチュアップキリカン以南の南海岸。
シャム湾の豊かさを表すように、シャム湾沿いの各漁港で水揚げされています。 各地とも焼きダコが主で、煮ダコ・揚げダコ・炒めダコ、には出会いませんでした。 太古からの食べ方、生食・焼き食が一番簡単で美味しいから、原形に近い近い食べ方が未だに残っているのか?
自然界の動物は " 生食 " 一辺倒。
人間も他ならぬ動物だから、と言うことでしょうか?
「先生、今日は小ダコですが。」
「そう、タイの小ダコも使い方。 美味しく食べるには下ごしらえ!」
「お願いします」
「粕漬け、というのが面白そうですが?」
「そう、保存もきくしね。 このカス床、魚を漬けても面白いね。 鰆とか」
「他には何か?」
「そうね、里芋と煮たり、天ぷら、唐揚げなんてのもチョット変わってるね」
「有り難うございました」
「じゃ、また」
●岡野 雅海 (おかの まさみ)●
海と水の専門家としてバンセンの水族館建設に関わる。 海、魚好きが高じ、現在は在タイ日本料理店向けの魚を専門に扱う卸業に従事。 そのかたわら、海と魚の研究を続ける。
※取材協力・・・・日本料理店「みまた」 三俣哲士 氏
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