中国茶 
目次

茶の歴史について
- 神話時代の物語までさかのぼれば、《神農が百草をなめ医葯を区別し、毒見した薬草の毒消として荼を用いた。》と言うお話しが有る。
- 晏子春秋(BC.547--BC.490)国相景公“茗菜而已”
- BC.59年『
僮約 』王褒の使用人の契約書。 「荼を烹る」「武陽で荼を買う。」と書いてあり、“茶を飲んだと”文献に出て来た最初。
荼は艸+音符余(のばす、くつろぐ)の会意兼形声文字、舒 と同系で、緊張をといて体を伸ばす効果の有る植物。 味がほろ苦い事から《苦荼》とも言った。(後、一画を減らし《茶》と書くようになった) - 『桐君録』(東晋~斉)製茶法や飲みかたが具体的に記録された最初。
- 『廣雅』(230年前後)三国時代、魏の張揖 著。茶を煮て羹を作り飲むとある。
- 『三国志演義』この物語にも、高貴な飲み物として茶が出てくる。
- 『茶経』(770年頃),陸羽 著。 唐代(618--907)。 この頃には現在の茶の原形として粗茶(くず茶)・散茶(葉茶)・抹茶(末茶)・餅茶などが作られていた。
- 日本に茶をもたらした栄西禅師(明庵栄西、1141~1215年)は「喫茶養生記」(二巻、1214年)に薬効をあげている。 1192年、当時の散茶法の作り方と抹茶法による飲み方が臨済禅とともに紹介された。
- 宋代の茶は、
瑶族 など少数民族の移動と相まって、揚子江をはさんで中国南部の殆どの地に普及し、その製法も唐代の団茶製法から散茶法に移り、飲むにも煮て飲むこと(煮茶法)から、お茶の葉を先に入れた器に後からお湯を注ぐ飲み方(淹茶法)に変ってきた。 - 明代には宋代の抹茶法は完全に消滅し、煎茶の飲み方になった。 (唐・宋から引き続き造られていたのは磚茶であり、西域や蒙古方面の駿馬と茶を交換する「茶馬貿易」は相変わらず盛んに行なわれていた。)
- 日本には、隠元禅師(1592~1673年)によって煎茶法が伝えられた。 隠元禅師は福建省の東部、福清県南西の
黄檗山 万福寺の人であったが、求められて来日し、宇治の万福寺を開山、隠元豆の元祖でもある。
西双版納だけでも15の少数民族があって、それぞれの民族固有の生活・文化を守っている、稲作を主体とする平地のタイ族をはじめ、米を食べながら山間で茶の栽培をする
唐代以前の茶については、陸羽(唐代)の「茶経」(770年頃)唐代の茶の製法は、蒸した茶の葉を臼で搗いて固めて団茶にしており、その後、 宋代末頃には、蒸した茶の葉をそのまま乾かしていた。 したがって、粉末にして飲めばそれなりの香味があるが、粉末にせずそのまま飲んだのでは容易に風味は出てこない。 そこでじっくり煮るより方法が無かったわけで、文字通り煎茶となっていたのである。 いずれにしても、中国でお茶が造られるのは、漢族や漢文化が南方の茶ノ木の育っている地方に波及してからの事になる。
中国茶葉の分類
中国茶の分類は、緑色色素の酸化(Flavonols)の減少率によって六分類される。 醗酵程度の進み具合によって減少率も高くなる。 また、Flavonolsの他にカテキン類(ガロカテキン,エピガロカテキン,エピカテキンガレート,エピガロカテキンガレート,エピカテキンの五種)が対象になっています。
| 中 国 茶 葉 分 類 | 基 本 茶 類 ⌒ 六 種 類 | 緑茶 Flavonolsの減少率 31.36% (不醗酵茶) 醗酵度 0% | 炒青緑茶 | 眉茶(炒青、特珍、眉珍、風眉、秀眉、貢熙など) |
|---|---|---|---|---|
| 珠茶(珠茶、雨茶、秀眉など) 珍珠,普洱 白龍珠,普洱 玉杯,普洱 貴妃茶 | ||||
| 細嫩炒青(龍井、大方、碧螺春、雨花茶、松針など) | ||||
| 烘青緑茶 | 普通烘青(閩烘青、浙烘青、徽烘青、苏烘青など) | |||
| 細嫩烘青(黄山毛峰、太平猴魁、華頂云霧、高橋銀峰など) | ||||
| 晒青緑茶(滇青、川青、陜青など) | ||||
| 蒸青緑茶(煎茶、玉露など) | ||||
| 黒茶 (後醗酵茶) Flavonolsの減少率 72.73% 醗酵度 80% | 湖南黒茶(安化黒茶など) | |||
| 湖北老青茶(蒲圻老青茶など) | ||||
| 四川边茶(南路边茶、西路边茶など) | ||||
| 滇桂黒茶(六堡茶、 | ||||
| 白茶 (半醗酵茶) Flavonolsの減少率 76.83% 醗酵度 10% | 白芽茶(銀針など) 白毫 | |||
| 白叶茶(白牡丹、貢眉など) | ||||
| 烏龍茶 (青茶) Flavonolsの減少率 73.41% (半醗酵茶) 醗酵度 20~70% | 閩北烏龍(武夷岩茶、水仙、大紅袍、肉桂など) 大紅袍(小パック) | |||
| 閩南烏龍(鉄観音、奇蘭、水仙、黄金桂など) | ||||
| 广東烏龍(鳳凰単枞、鳳凰水仙、岭頭単枞など) | ||||
| 台湾烏龍(凍頂烏龍、包种、烏龍など) | ||||
| 云南烏龍茶 : 蘭貴人 | ||||
| 黄茶 Flavonolsの減少率 63.04% (醗酵茶) 醗酵度 90% | 黄芽茶(君山銀針、蒙頂黄芽など) | |||
| 黄小茶(北港毛尖、温州黄湯、沩山毛尖など) | ||||
| 黄大茶(广東大葉青、霍山黄大茶など) | ||||
| 紅茶 Flavonolsの減少率 97.59% (完全醗酵茶) 醗酵度 80~100% | 小种紅茶(正山小种、烟小种など) | |||
| 工夫紅茶(滇紅、祁紅、川紅、闽紅など) | ||||
| 紅碎茶(葉茶、碎茶、片茶、末茶) | ||||
| 再加工茶類 | 花茶(茉莉花茶、珠兰花茶、玫瑰花茶、桂花茶など) | |||
| 緊圧茶(黒磚、茯磚、方茶、沱 茶、餅茶など) 十里香沱茶 | ||||
| 莢取茶(速溶茶、濃縮茶など) | ||||
| 果味茶(檸檬紅茶、茘枝紅茶など) | ||||
| 薬用保健茶(減肥茶、杜仲茶、甘菊茶など) | ||||
| 含茶飲料(茶汽水など) | ||||
参考資料(順不同)
- 『中国 茶経』陳宗?主編、上海文化出版社。1992年5月。33元。
茶の分類はこの本を参考にして作成しました。 - 『茶の起源を探る』橋本実 著。淡交社。1988年6月発行。1800円。
- 『中国の茶(その種類と特性)』松下智 著。河原書店。1986年5月発行。 3500円。
- 『中国名茶の旅』松下智 著。淡交社。1988年9月発行。1500円。
- 『日本茶の伝来』松下智 著。淡交社。1978年9月発行。1200円
- 『東西お茶交流考』矢沢利彦 著。東方書店。1990年3月発行。1200円。
- 『お茶の文化誌』周達生 著。福武書店。1987年12月発行。1340円。
- 『茶事遍路』陳舜臣 著。朝日新聞社。1988年4月発行。1300円。
- 『お茶のきた道』守屋毅 著。日本放送出版協会。1983年2月発行。750円。
- 『茶・茶・茶』南廣子 著。淡交社。1990年7月発行。1500円。
- 『漢字語源辞典』藤堂明保 著。学燈社。1976年12月発行。9000円。
- 『漢和大字典』藤堂明保 著。学習研究社。1989年3月発行。4300円。
- その他 沢山あるので省略。
彝族(イ族)
畲族(ショウ族)
瑶族(ヤオ族)
傣族(タイ族)
瑶
瑤
嫰
徽
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